シーラントでむし歯予防🦷
「シーラント」とは、奥歯の溝をプラスチック樹脂で埋める処置のことです。
むし歯予防に効果的な予防歯科のひとつとして広く行われています。
奥歯の噛み合わせの面には、細くて深い「溝(フィッシャー)」があります。この溝は、食べかすや汚れが溜まりやすく、歯ブラシの毛先も届きにくいため、非常にむし歯になりやすい場所です。
むし歯になる前にあらかじめシーラントで溝を埋めておくことで、歯の表面を滑らかにして汚れやむし歯菌が入り込まないようにします。
シーラント処置は、特に「6歳臼歯(第一大臼歯)」が生えてくる6〜7歳前後のお子さまにおすすめです。
●生えかけの歯は、歯ぐきに半分埋まっていることもあり、歯ブラシが届きづらい。
●生えたばかりの歯は、まだ柔らかく酸に弱いためむし歯に対する抵抗力が弱い。
このため、生えかけの段階(むし歯リスクが非常に高くなる時期)でシーラント処置を行うことが重要とされています。
【シーラント処置の流れ】※歯は削りません
①歯の表面をきれいに洗浄する。
②溝の表面を処理液で少しだけザラザラにする。
③シーラント材(プラスチック樹脂)を溝に流し込む。
④専用の光を当てて硬化させて完成!
シーラントは、歯を削らずにむし歯予防ができる非常に有効な方法です。
第一大臼歯・第二大臼歯など、主に奥歯が対象で、一般的には6歳〜中学生くらいまでに行う処置です(溝が深くむし歯リスクの高い方の場合は、大人でも行うことがあります)。
気になる方は、定期検診の際にぜひご相談くださいね!